整備をしていると様々な修理をさせていただくのですが、中には故障じゃない状況が意外に多くあります。

〇「エアコンが効かない」という場合

単にエアコンのスイッチがOFFになっていて冷えていなかったというのがよくあります。

〇「走りが重くなった」という場合

2WDと4WDの切り替えができる車で、雪道等で4WDに入れたまま2WDに戻すのを忘れているパターン。

〇「スライドドアが自動で動かなくなった」という場合

運転席の膝元にオートスライドドア機能のON・OFFスイッチがあり、いつの間にか押せてしまっていることがあります。

〇「ドアが内側から開かなくなった」という場合

チャイルドロックの機能があり、機能をONにするとお子様が勝手に外に出られないよう内側からはドアを開けなくなります。これもドアの側面にあるスイッチがいつの間にかONになっています。

〇「ドアがロックしなくなった」という場合

どこかのドアが半ドアになっているとドアロックできません。バックドアが閉まりきっていないことが多いです。

〇「キーが抜けない・回らない」という場合

シフトレバーが「P」の位置に入っていないと抜けませんが、うっかり「D」や「Ｒ］の位置のままエンジンを切ってしまって抜けないことがあります。そのままではエンジンもかけられないので余計に焦って気づかないことも。

また、エンジンを切った状態でハンドルを回すと盗難防止の機能で「カチッ」と音がしてハンドルがロックして回らなくなります。その機能の噛み合いの具合によってはキーが回らない状態になります。解除のコツはハンドルを左右の当たらない位置にしてキーを回すことですが、文章や電話ではなかなか伝わらないですね。

〇「ハイビームに切り替わらなくなった」という場合

オートハイビームの機能がONになっていると、明るいところではハイビームにならないように自動で制御しているためレバーを倒しただけではハイビームが点かなくななります。

大体の車はレバーだけでオートハイビームの切り替えができるのですぐ気づけるのですが、この事例の車は切り替え用のスイッチが別にあり、スイッチを押せてしまっていたことに気づかれていなかったという状況です。

いつの間にかスイッチが押せてしまっていて、そのことに気づいていないというのが大体のパターンですね。

最近は色々な機能がついていますが、機能があることを知らずに使っておられたり、後席シートの倒し方やナビの操作方法がわからないという話もたまに聞きます。

機能が使えなくなったと思ったらまずはスイッチを見てみましょう。

機能の中には便利なものもあったりするので一度確認してみては？