お客様に代車としてタントをお貸ししていた時のこと。代車のエンジンがかからなくなったと電話を頂きました。詳しく聞くと、前日にドアのロックができず、しかたなくそのままにしていたら朝エンジンがかからなくなったとのこと。シフトがパーキングに入っていなかったり半ドアの場合はドアロックしないので念の為聞いてみたものの、パーキングに入っているしドアも閉まっているとのこと。

急いで代わりの車を用意して向かいました。

どうやらバッテリーが上がってる様子。バッテリーをジャンピングすると問題なくエンジンがかかりました。

原因についてですが、この車はエンジンキーの差込口はあるものの、リモコンキーを携帯していれば差し込まなくてもエンジンをかけられるタイプになっています。

従来はキーを差し込んでいたため、しっかりOFFの位置に戻さないとキーが抜けません。ところが今回の車は差し込まなくてもいいので、キースイッチがOFFの手前のアクセサリーの位置で止まっていてもキーを車外に持ち出すことができます。

慣れない車でOFFになっていないことに気づかず、OFFになっていないことでドアロックが作動せず、オーディオやメーターに電気が流れ続けてバッテリーがあがりエンジンがかからなくなったことが原因でした。

最近の車はボタン式になっていて、ボタンを１回押すだけでエンジン停止と同時にOFFになるためこういったことは起こりにくくなっています。キーとボタン式の中間だからこその事例かと思います。

また、現在の車はオートライトが標準装備でエンジンOFFと同時にヘッドライトも切れるようになり、普段の運転でヘッドライトのスイッチを触ることが減りました。今後、オートライト車のお客様に以前の車をお貸しした場合はヘッドライトの切り忘れが増えて行きそうです。

普段いろいろな車を乗る機会があるので操作方法に多少の違いがあっても特に意識せず運転していますが、お客様にとっては慣れない車で操作がわからなくても仕方ないところです。丁寧な説明が必要だと感じました。